むさしの森珈琲 マネジャー
河西 ありさ さん
2016年にすかいらーくグループのニラックスに新卒入社。
配属になった「グランブッフェ」で研修を受けたあと、新ブランドの「むさしの森珈琲」に配属になる。
その後は全国のオープニング店舗に携わり、2018年6月にマネジャーに昇格。
現在は2019年9月にオープンした店舗で60名のスタッフとともにマネジャーとして奮闘中。
学生時代のアルバイトで接客の楽しさを知った
大学生のときに3年間イタリアンレストランでアルバイトをしていました。
個人経営のお店だったので、マニュアルとかはなかったのですが、それが逆に楽しくて、常連さんとのやり取りや、お客様に合わせた臨機応変な対応など、マニュアルにはないサービスの奥深さを学ぶとともに、接客の醍醐味を体験することができました。
その経験があったので、就職活動は外食を中心に、ブライダルや宝飾関係など、人と接する仕事を選びました。
そのなかですかいらーくグループのニラックスに決めたのは、選考で関わった面接官の方や人事の担当の方がとてもフランクに接してくれて、面接のときにも緊張をほぐしてくれました。
そんなやり取りから会社の風通しの良さを感じたのです。
選考を受けたなかで、ここまで自分を出せる会社はありませんでした。
きっとここに就職したら、アルバイトで経験したような楽しさを経験できる。
自分の個性を発揮できると思ったことが決め手になりました。
同期の存在が大きな励みになった
入社後に配属になったのはブッフェの店舗でした。
アルバイトで接客の経験はありましたがキッチンは初めて。
ブッフェのキッチンだったので、一度につくる量の多さには驚きましたが、シェフの方からも親切にいろいろと教えていただいて、戸惑いながらも徐々に覚えていきました。
覚えることが多く、大変といえば大変でしたが、夢中だったこともあり、辛くはなかったです。
休みもしっかりありましたし、同期が同じ店舗に配属されていたので、その存在も大きかったですね。
比較される分、競い合うこともありますが、いつも帰りは一緒に帰っていたので、お互いに励まし合ったり、切磋琢磨できる環境だったので、心強かったです。
その同期とはいまでも頻繁に会って、お互いに相談し合う関係が続いています。
新ブランドでの苦労が成長につながった
研修店舗のあとに配属されたのは新ブランドの「むさしの森珈琲」で、
配属された店舗もブランドとしてまだ3店舗目の新しい店舗でした。
入社したときに、新ブランドのことは知っていたので「むさしの森珈琲」で働くのをとても楽しみにしていたのです。
でも実際に配属になってからはとても大変で、研修を受けたブッフェの店舗とは違う部分も多く、一から覚え直す必要があったのです。
新しいブランドで研修プログラムが確立されていないこともあって、短期間で多くを学ばないといけない。
入社して初めて挫けそうになりました。
でも辞めようとは思いませんでした。
もともとやり始めたらやり通したい性格で、くやしさをバネにするタイプなので、意地だったのかもしれません。
同期と励まし合い、お互いに切磋琢磨しながら成長できた、ものすごく凝縮された期間でした。
でもいま思えば、あのときの経験があったからこそ、いまの自分がいると思えるんです。
クルーが成長し、楽しく働く姿を見るのがなにより楽しい
その後は「むさしの森珈琲」で新店の立ち上げを経験しました。
店舗数がいっきに増えていたので、神奈川、埼玉、兵庫など全国を飛びまわっていました。
短い店舗だと2週間だけという店舗もありましたが、新店の立ち上げにかかわることで、自分自身も成長させてもらいました。
クルーへの指導方法もプロモーターから吸収することで、徐々にコツを掴んでいった感じです。
いままで5店舗の新店立ち上げに関わったことで感じる新店の醍醐味は、店舗の成長が目に見えてわかることだと思います。
接客の経験がゼロだったクルーが、お客様から「また来るね」と言われている姿を見るとすごくうれしくなります。
忙しいときでもクルー一人ひとりが、自分で考えて行動できているからこそ、お客様に居心地のいい空間を提供できているんです。
そんなときは自然に笑顔になってしまいますね。
マニュアルを超えたサービスの提供が喜びにつながる
いまの店舗では60名くらいのクルーが在籍しています。
人数も多いですが、年齢もさまざまなので、コミュニケーションの重要性をより一層感じています。
マネジャーになってもうすぐ2年になりますが「自分がやらなきゃ」という意識が強くて、どうしても自分で抱え込んでしまう部分があるのですが、
最近では人を頼ることの大事さを認識するようになってきました。
オープンしてもうすぐ半年、店舗としての成長を実感できるようになってきましたが、まだまだ成長できると思っています。
クルーの一人ひとりにホスピタリティの意識をもっと根付かせて、マニュアルを超えたサービスを提供できるようになってほしいのです。
マニュアルを超えたサービスには、ほかには代えがたい喜びがあると思うから。
私が学生時代に接客の楽しさを知ったように。
※所属部署、役職およびインタビュー内容は取材時(2020年3月)のものです。