労働組合のUAゼンセンが主催する弁論大会(全国大会)で準優勝した功績が評価され、社内表彰をされました。
庄司 麻衣子 さん (バーミヤン マネジャー)
高校1年生からバーミヤンでアルバイトを始めて10年、現在はマネジャーとしてバーミヤンの店舗をまとめる。結婚、出産、育児を経験し、家庭と仕事の両立に苦しんだ時期もあったが、家族やクルーさんなど周囲の支えもあり、現在は2歳になる娘さんの子育てとマネジャー業の両立に奮闘中。自身の経験を生かして女性がイキイキと働ける環境づくりに貢献したいと労働組合の女性活躍委員会にも参加している。
夫の一言で出産後も仕事を続ける決心ができた
「ママ~、きょうもおいしい“麺メン”をいっぱいつくってきてね~!」。笑顔で手を振り送り出してくれる2歳の娘が、いつも私に元気をくれます。「バーミヤン」で高校1年生からアルバイトを始めて10年が経ち、いまではマネジャーをしています。振り返ると結婚、出産、育児と働き方について悩むことが何度もありました。そのなかでも妊娠したときは、育児をしながらマネジャーを続ける自信が持てませんでした。当時、すかいらーくには、出産してすぐにマネジャーとして復帰している例が少なく、「本当はマネジャーを続けたいけれど、パートにならないと無理かな」と考えることもありました。しかし、夫がそんな私の気持ちを理解してくれて「一緒に協力する」と背中を押してくれたことで出産後も仕事を続ける決心がつきました。
子育てとの両立に苦しんだ時期もあった
マネジャー業務と子育ての両立に少しずつ慣れてきたとき、もうすぐ1歳になる娘がぜんそくで入院することになったのです。治療は半年以上もかかり、長いときは1か月以上入院することもありました。できる限り娘に付き添っていましたが、休みを取るにも限界があり、病院から出勤する日々が続きました。ある朝病室を出たとき看護師さんに声をかけられました。「結優利ちゃんはママを見送ったあと、全然ぐずったりしなくなりましたね。もっとママと一緒にいたいはずなのに。本当にいい子ですね」振り返ると笑顔で手を振る娘がいました。泣いてしまいそうな自分をぐっとこらえ、私も精いっぱいの笑顔で娘に手を振ります。病気でつらいながらも娘は少しずつ成長しているのに…。どうしたら良いか分からず、気がつけば考え込んで泣いてしまう自分が情けなくなりました。
支えになったクルーさんからの言葉
そんな状態で店舗に行くと、先輩ママのクルーさんが「もっと私たちを頼ってくださいよ。お母さんは一人だよ」と声をかけてくれたのです。母親としても、マネジャーとしても“絶対ひとりでやり切る”と強がり、周りが見えなくなっている自分に気づかされました。それ以来「みんなの支えのおかげ」と今まで以上に周囲への感謝を忘れずに仕事や生活ができるようになり、笑顔が増えた気がします。
同じ悩みを抱える女性社員の支えになりたい
周囲の支えがあったからこそ、今の自分があると思います。これからは私と同じように家庭と仕事の両立など、働き方に不安を抱える女性の支えになりたいと考え、労働組合の女性活躍委員会のメンバーになりました。仕事を続けることへの不安はそれぞれありますが、私はどのような働き方でも、明るく楽しく前向きであることが一番大切だと考えています。そうすることが、働く環境にも影響して、助けてくれる仲間が増えると思います。そして、絶対に忘れてはいけないのは、常に仲間や家族に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることが大切だと思います。そのおかげで、私は「母親」と「マネジャー」というやりがいのある仕事を続けながら、笑顔でいることができています。
労働組合のUAゼンセンが主催する弁論大会 第69回「私の主張」全国大会で準優勝をしました。
※所属部署、役職およびインタビュー内容は取材時(2018年8月)のものです。